食事時間を変えるだけじゃなく考えてみれば、私たちはちょっと気がかかりなことがあるだけで、食欲をなくしてしまう。
体調が悪くて、そのうえ、自己嫌悪なんかが重なると、食べ物を見るのも嫌になることだってある。
呆けた老人は気がかりや自己嫌悪と無縁だ、なんて決して思わないでほしい。
むしろ、始終、そうしたものが心を占めているように、私には思える。
ならば、ときどき老人がロを開けなくなるのは、ごく当然のことだと言わねばならない。
となると、なんとか食べさせようと工夫をする介護者のほうが、デリカシーがなかったのだということになろうか。
これは、よく言われていることだが、病院でも施設でも、夕食時間は早い。
例えば朝食が8時半、昼食が12時、夕食が4時、なんてところも珍しくはない。
となると、7時間半の問に3食も食べうと言われているわけです。
これでは、気がかりや自己嫌悪がなくったって、出てきた食事を見る気もしないかもしれない。